Yの読書感想文。

皆さんの読書の参考に。

AIvs教科書が読めない子どもたち/新井紀子

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【問題】

次の分から確実に正しいと言えることには○を、そうでないものには×を記入しなさい。

≪公園には子どもたちが集まっています。男の子も女の子もいます。帽子をかぶっていない子どもは、みんな女の子です。そして、スニーカーを履いている男の子は1人もいません。≫

(1)男の子はみんな帽子をかぶっている。

(2)帽子をかぶっている女の子はいない。

(3)帽子をかぶっていて、しかもスニーカーを履いている子どもは1人もいない。

 

【感想文】

タイトルに惹かれて読んでみましたが。

 

どうですか?解けましたか??

 

正直、僕は「え…?」ってなって、ちょっと悩みました。

 

この問題は、この本で出されていたもので、正解は(1)ですが、こういう思考ができるがどうかが人間とAIの差だそうです。

 

そして、この読解力が将来仕事をAIに奪われないかの分かれ道になるかも知れないのです。

 

内容を超簡単に言うと「AIに人間の仕事が全て奪われることはないが、AIにできないことができない人間はやばいよ」って本です。

 

この本は、はじめに「AIができることは、あくまでも四則演算(つまり計算)で、Siriもそれを応用し思考を持っているように見せかけているに過ぎない。」とAIの限界を教えてくれます。

 

画像認識技術で、『イチゴ』を認識させるのも、色んなイチゴの写真を「1」「0」の組み合わせの様々なパターンで認識させ、精度をあげているだけ、人間はそれが感覚的に瞬時にできる。AIは人間にとは違うと現実的な話をしてくれます。

 

でも、「AIにはできない仕事ができない人間はどうなるか」と辛い現実もつきつけられます。

 

これまでテクノロジーの発展により、色々な職業が世界からなくなりました。

 

蒸気機関車のかま焚きとか、電話の交換手(トトロに出てくるようなやつですけど、伝わりますか?)とか、タイピストとか。

 

また、今後はタクシー運転手、スーパー等の店員、警備員の仕事はAIによりなくなると言われています。

 

また、この本によるとホワイトカラーと言われていた仕事も例外ではないのだと…。

 

そして、「企業は人手不足なのに、社会には失業者があふれている」「AIにはできない仕事ができる人材がいない」という未来がくるそうです。

 

そのためにはどうすればいいのか…最近読んだ「2040」もそうですけど、本当に考えさせられます。

 

僕ももうおっさんなので、ボーっとしてたら、あっという間に置いて行かれそうです。

イン・ザ・プール/奥田英朗

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【あらすじ】

「いらっしゃーい」。
伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。
色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。
そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か? 名医か、ヤブ医者か?

 

【感想文】

いろんな悩みを持った患者さんが、ヤバい先生との出会いで悩みが解決していくって話。

 

最初はちょっとイラッとする伊良部先生がだんだん癖になってきます。

 

笑いの要素がかなり強めですが、意外と深いんです。

 

人生論?人生哲学?って言うのかなぁ?

 

読んだ後は心がスッキリするしちょっと元気になるし、小さい悩みなら「まぁいいか」って思わせてくれます。

 

いつ、誰が読んで面白いと思います!

 

僕は1冊目を読んだ後、続編2冊を即買いしました(笑)

 

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空中ブランコ

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町長選挙

です。

 

続編ってちょっとマンネリしたりネタ切れ感があることないですか?

 

この2冊は全くそんなことがありませんでした!

 

むしろ、空中ブランコがよかったかも。

 

伊良部先生ぐらいヤバい看護師のマユミまでいい人に感じてくるし。

 

短編なのでサクっと読めますし、ぜひ読んでみて下さい!

 

【おすすめ度】

A

Kindle 買うべきか

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最近、悩んでます。

 

もし電車通勤なら即買ってました。

 

でも僕が本を読むのは基本的に自宅なんです。

 

自宅で読むときもKindleって便利なのかな?

 

子どもに液晶割られないだろうか??

 

書斎に本を並べてる感じも好きなんで、ずっっっと悩んでます。

 

もし買うなら風呂入りながら読みたいので、防水機能は必須。

 

PaperWhite買ってみようかなぁ。

クラインの壺/岡嶋二人

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【あらすじ】

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティシステム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。

アルバイト雑誌を見てやってきた少女、高石梨雑談とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。

ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。

 

【感想文】

ジャンルはミステリーだと思うんですけど、後読感はホラーに近いかも。

 

サスペンスホラー的な?

 

読み始めたら手が止まらなくなりました。

 

個人的にはあんまり本にのめり込むことって少ないんですけど、続きが気になるのと読みやすさで止まりませんでした。

 

今、自分が見ている世界って…本物?

 

必ずこの感覚に襲われるはずです。

 

クラインの壺って

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クラインの壺

で『境界も表裏の区別もないもの』のことだそうです。

 

メビウスの輪は聞いたことありますかね?

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メビウスの輪

これです。

 

タイトルもなるほどなーって感じです。

 

で、何がすごいって30年近く前の本なんですよね。

 

今でこそ、VRは身近な存在になりましまけど、この時にこんなにリアルに描けるセンスがすごすぎます!

 

でも本物にこんな世界もありえるかもしれないですね。

 

今思い出してもゾクっとします!

 

ページ数もそんなに多くなく誰にでもおすすめです。

 

 

【おすすめ度】

A+

 

 

ジョーカーゲーム/柳広司

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【あらすじ】

結城(ゆうき)中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校。''D機関''

『死ぬな、殺すな、とらわれるな』

この戒律を若き精鋭達に叩き込み、軍隊組織の信条を真っ向から否定するD機関の存在は、当然、猛反対を招いた。

だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く結城は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果をあげてゆく…。

日本推理作家協会賞に 輝く究極のスパイミステリー。

 

【感想文】

めちゃくちゃカッコいいです!

 

男子が大好きな話です!

 

世界大戦中の諜報機関(スパイ)の話なんですけど、なんでこんな話が思い付くんですかね!?

 

周りのガチガチの軍人の批判を受けながらサラッと任務を遂行する姿が痺れます!

 

でもその姿はわからないんですよね。

 

短編集なんですが、ストーリーの繋がりがあり、伏線の回収もいいんです。

 

しかも、『ジョーカーゲーム』の続編にも繋がっていて…。

 

人生で出会った1番カッコいい小説です。

 

続編の『ダブルジョーカー』『パラダイス・ロスト』『ラストワルツ』もいいんですけど、やっぱり1作目には敵わないかなぁ。

 

【おすすめ度】

S

夢をかなえるゾウ/水野敬也

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【あらすじ】

ダメダメな僕のもとに突然現れた、ゾウの姿をしてなぜか関西弁で話すとてつもなくうさん臭い神様ガネーシャ

聞けば歴史上のキーパーソンは自分が導いたという…。

しかし、その教えは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかり。

こんなので僕は成功できるの!?

 

【感想文】

まず、小説として面白いですよね!

 

ガネーシャのキャラが絶妙過ぎます。

 

この本の内容が普通の自己啓発本スタイルだったら、こんなに心に響かなかったと思います。

 

YouTube大学で取り上げられて読み返しました。

 

30歳くらいのときに初めて読んだんですけど、読んだタイミングがよかったんですよね。

 

簡単に言うと「悩める凡人が成功するためにどうすればいいか」、その道筋をガネーシャが教えてくれる話なんですが、教えは、わかっているようで意外と出来ていないこと、でも大切なこと、です。

 

社会人になってバタバタして、最初の気持ちが曇ってきたときにあの頃の気持ちを思い出させてくれます。

 

ちなみに僕が読んだのがちょうど、「仕事は一通りそこそこ出来るようになったけど、このままでいいのかな」みたいな時だったので、マジで「本と出会った」って感じました。

 

なので、入社して数年経ってちょっと悩んだときに読んで欲しいです。

 

社会人5年目に全員読むような法律があればいいと思うくらいいい本です。

 

『靴をみがく』『まっすぐ帰宅する』『環境を作る』とかは今でも続けてます。

 

でも『身近にいる一番大事な人を喜ばせる』とかできてないことも多いなぁ。

 

続編の2~4も読んでみよっと。

 

【おすすめ度】

S

(これから頑張りたい人には絶対おすすめです)

 

 

一瞬でYESを引き出す心理戦略。/DaiGo

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【感想文】

ビジネスマン向けに「メンタリズム」を使った円滑なコミュニケーション術について書かれている本です。

 

DaiGoさんが炎上した後で古本屋にあったので、読んでみましたが…

 

職場での人間関係や接客に悩んでいるなら、解決のヒントがあるかも!

 

僕の経験でも確かに!って思うことありました。

 

特に「主導権を握れる方法」とか「商談の前に結果は9割決まっている」とか。

 

そんな具体的なケースでの対象方が50項目ぐらい載っていてるので、読んで即実行できるので、やるかやらないかで結果が変わる場面はたくさんありそうです。

 

けど、こういうタイプの本って言い回しが少しちがうだけで、基本的に書かれていることは同じような気がしませんか??

 

1度もコミュニケーション術系の本をみたことがないならザックリ読んでもいいのかなとは思いますが、この本じゃないと!って感じはしなかったです。

 

僕が、おんなじような本何冊も読んでるだけなんでしょうね。

 

結局は行動に移すかどうかだなぁと改めて思いました。

 

【おすすめ度】

C