クラインの壺/岡嶋二人
【あらすじ】
ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティシステム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。
アルバイト雑誌を見てやってきた少女、高石梨雑談とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。
ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。
【感想文】
ジャンルはミステリーだと思うんですけど、後読感はホラーに近いかも。
サスペンスホラー的な?
読み始めたら手が止まらなくなりました。
個人的にはあんまり本にのめり込むことって少ないんですけど、続きが気になるのと読みやすさで止まりませんでした。
今、自分が見ている世界って…本物?
必ずこの感覚に襲われるはずです。
クラインの壺って
で『境界も表裏の区別もないもの』のことだそうです。
メビウスの輪は聞いたことありますかね?
これです。
タイトルもなるほどなーって感じです。
で、何がすごいって30年近く前の本なんですよね。
今でこそ、VRは身近な存在になりましまけど、この時にこんなにリアルに描けるセンスがすごすぎます!
でも本物にこんな世界もありえるかもしれないですね。
今思い出してもゾクっとします!
ページ数もそんなに多くなく誰にでもおすすめです。
【おすすめ度】
A+