Yの読書感想文。

皆さんの読書の参考に。

ザ・殺し文句/川上徹也

 

【内容】

第1章 カリスマ経営者の殺し文句

第2章 プロ野球監督の殺し文句

第3章 政治家の殺し文句

第4章 なぜこのフレーズに瞬殺されるのか?(理論編)

第5章 この場面ではこのフレーズで打ち抜け(実践編)

の5章構成。

第1章~3章で見た偉人たちの殺し文句を、第4章で論理的に解説し、さらに第5章では、職場などの身近な場面で使えそうなフレーズが掲載されています。

『殺し文句の法則10カ条』は覚えておいて損はありません。

 

【感想文】

かっこいいですね、殺し文句。

本気の場面の本気の男たちの姿は痺れます。

高卒メジャーを目指していた大谷翔平に対して、日ハム入団を説得した栗山監督や、スティーブ・ジョブズの「それとも、世界をかえてみようと思わないか?」なんて、惚れますよね。

田中角栄の言葉は、この本の数ページだけでどれだけ大物だったか伝わります。

 

偉人たちの言葉から『10の法則』を導き出しての解説は、社会人なら絶対見た方がいいです。

心に響く一言を言うには、センスも必要かもしれませんが、それよりも「どんなポイントを押さえれば殺し文句になるのか知っておくこと」、「言うべきときにフレーズが出てくる準備」の方が大切だと思い知らされました。

あの、野村監督の名言の多くも古典や小説からの引用なんだそうです。

 

第5章で紹介されているフレーズは、読んで1秒でそのまま使えます。

途中までは「名言集」っぽい本でしたが、後半は超実践的ビジネス書でした。

 

殺し文句の法則を意識すれば、ちょっと気が利いたことも言えそうですし、もし実践しなくても偉人たちの言葉に触れるだけで、心が熱くなりますよ。