ピンクとグレー/加藤シゲアキ
【あらすじ】
大阪から横浜に越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。
性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。
やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。
同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上がっていくことで2人の仲は決裂してしまう。
ステージという世界の魔法、幻想に魅入られた幼なじみの青年の愛と鮮やかに描いた、切ない青春小説。
【感想文】
僕、割りとタレントさんの小説が好きなんです。
特に芸人さんの小説とか自伝は読みやすいし、本になっても笑いの間とか上手くて、ハズレがないと思ってます。
でも、ピンクとグレーに関しては、正直侮ってました。
ジャニーズ?NEWS?まぁ読んでやろうか、みたいな。
加藤さん、ごめんなさい。ですね。
よかったです。
独特の空気がありました。
『有名人の華やかさの裏にある苦悩』、トップアイドルだからこそのリアリティなんでしょうね。
いやぁ、それにしても切ない!
2人には別の結末があってほしかった!というか、本当に些細なボタンの掛け違えで、もっといい道があったかもしれないのに…。
そんなに長くない本なんですが、読んだ後は1人分の人生を生きた感じがしてちょっと茫然となりました。
1作目がこれだけよかったら、加藤さんの他の本も読みたくなりますね!
もう10作以上あるけど、どれが面白いんだろうか??
【おすすめ度】
B+